手掌多汗症について、はじめに・・・

 

20代のうちに何かしておこうと思い立ち、HPを2000/7/29(誕生日は30日なので、ギリギリ1日前!)に公開しました。しかし、勝手が判らないまま3日間徹夜で作ったHPも重過ぎて、見るに絶えない状態&内容(今も?)だったので正式に広く公開するのが遅くなりました体調不良などで、就職がままならない状態で、もんもんとした日々を過ごしてきましたが、。そして、自分にとっては手掌多汗症は僕の人生にとって避けられないものなので、手掌多汗症のコンテンツを作るか、でも、それを知らない友人や家族や不特定多数の人達に知られてしまうし「HP作ったよん!」と気軽にアドレスを教えるのが苦痛にならないか?手掌多汗症のコンテンツを掲載すると決めるまでに、何度も、吐いたり、寝られなかったりと相当、悩みました。

投票のコーナーで皆さんがどんな悩みや苦労をしているか?投票して頂いて載っているのでご覧下さい。

しかし、汗のことも諦めきっていたのですが、検索サイトで何気なく汗を検索すると、HP「てのひらの機嫌」という、HPを見つけ29年間世界で自分だけと思い込んでいた汗の事が詳しく載せてあり、同じ症状の人が沢山居ると知った時の驚きや喜びを思うと、ひょっとしたら、音楽、車、バイクなどのコンテンツを見に来てくれた方に同じような喜びをあげられるかもしれない、と思い掲載しました。

手掌多汗症とは?

俗に”手に汗握る”っていう場面でもないのに、局部的に、手のひら、足の裏、腋(わき)の下額など、異常に汗をかく、ひどい症状の人は絶え間なく汗が手のひらから滴り落ちるくらいです。そして精神的な苛立ちから、もっと拍車が掛かります。人口の約0.5%の人が「多汗症」に苦しんでます。特に、手のひらや足の裏や腋の下はだいたい3セットになっている場合が多くそれを「手掌多汗症」って言います。

クリック→ひどくなると、汗が次々滴り落ちます。

車には、いつもタオルは欠かせません!

ひどい症状の持ち主で、最悪の状態の時は、ずっと「手を洗って拭かずに、ビチョビチョの状態」みたいだったら、多汗症でない方でも何をするにも支障をきたし、何事にも億劫になるのが、想像して頂けるかと思います。これが、手や足の裏や腋ある人では顔面に、このような汗の症状が出ます。それは、自分の精神状態とは、一切関係ない時にでるので、そして、出ると止らないので、実生活では、非常に苦労します。

日常の弊害

幼稚園の時などは手をつないで遊んだりすることが出来ず、先生が「手をつないで〜」って言わないかなと何時もドキドキしてました。小学生の時に普及しだしたTVゲームなど友人に触らしてもらえず手袋をして遊んだりしてました、また教室や体育館などは、裸足が義務づけられていたので、僕が歩いた後は床がベチャベチャになるのを気にしたり、中高生のときなどは、ノートやテストの紙がハンカチなどを手に敷いてもスチームアイロンのように湿って鉛筆が書けなかったり紙が破れた、場合によっては、パニックになり殆ど白紙同然で回答用紙を提出したりでハンカチやタオルの間にナイロンなどを挟んでだり、バン16など脇用のスプレーを手につかったり対策していました。焼け石に水(汗)ですが・・・。

あと、特に学生の若い方は、汗を友人、家族にもその深刻な状況や深い悩みを相談出来ずに、隠し続けたり、バレないように誤魔化したり、行事などに他の理由を言って参加しなかったりや場合によっては不可解な行動や挙動不審(テスト中にタオル等で)誤解や言っている事とは矛盾しているなど、他人や自分自身に嫌な思いをさせる(される)事が多いようです。社会人になると、単なる体質だけでは、理解や納得されない状況になることがあります。

遊んで楽しいはずなのにドライブしてもハンドルから汗が滴り落ちたり、ボーリング、ビリヤード、ギター、カラオケ、バスなどのつり革、買い物(特に本屋)、レジでのつり銭のやり取り、パソコン、本屋に行っても何も本に触れられないままで、帰って来たり、女性だと手、足、脇の汗で気軽にショッピングができない、試着なんて(靴でも)とんでもない事なんです。何かにつけて拭いても拭いても手足から涌き出てくる汗で劣等感に苛まれます。気分転換に何かしても、汗で気持ち良く過ごせない、場合によっては、逆にストレス解消どころか、泣きたくなる気分になったりします。興味のない方でも、”手掌多汗症のギターの選び方”の”まず、始めに・・・”の部分だけでもお読み下さい。

社会に出て

夢の一番は、カメラマン、保母・保父(子供が大好きなんで)でも小さな子から「お兄ちゃん、手がネチョネチョ」って言われたこともあり・・・。そして特異な体質の身体に生まれたこともあり、看護・介護の仕事も(でも患者にビチョビチョの手では触れられない)大学受験も楽勝の滑り止めの大学も試験中に、レベル3のひどい状態になり回答用紙もメラメラでパニック状態で、ほぼ半分白紙で・・・ひどい結果に・・。でも、写真の仕事の推薦があって逆転勝利!ッて感じで、夢叶って、カメラマン(アシスタント)の仕事に、汗を我慢しながら数年しましたが、フィルム&印画紙を汗で触れられないこともあって、結局、諦めることになりました。今でも相当コンプレックスの種になってる。社会に出ると、現実問題として、様々なハンデを背負うことになります。衛生的に厳しい食料品関連の仕事や直接商品に携わる仕事などには就き難いし、レジなど常にお客さんと賃金を手渡しする仕事では、常に心に劣等感や汗でビチョビチョになった小銭などで不快に思われないか心配で常にコンプレックスと直面し続けないといけない、人には理解してもらえない心労と共にすることになります。

あと先にも書きましたが、個人的には小さな頃からの夢であった、憧れのカメラマンの仕事をしていたのですが、、フィルムが大きいものになると畳、一畳分くらいになり相当数の数を触ることになるのですが、手袋なんてもってのほか、タオルなど糸屑などがでるものなどは、静電気などでフィルムにくっ付いたりするので好ましくなく汗のことも職場では理解してもらっていても、現実問題として、仕事の効率や商品に支障をきたすので、諦めざるおえませんでした、以後金属加工の仕事でも自分が関った金属部品などが、油まみれで仕事しているにも関らず汗で指紋の形くっきりと錆びが出て、全て返品なんてこともありました。

それらの苦い経験から、以後の就職活動に自ら職種を他人から思えば無意味に絞ってしまったり。何か、諦めに近い投げやり的な思いに走ったりしがちになったりしました。30歳にもなると”現実”が嫌でもついてまわり、夢を諦めずに写真の仕事(弟子入りみたいな・・・)に再チャレンジするって訳にもいかない(生活できる賃金が期待できないし・・・)ですから・・・。でも、まだ30歳って気持ちを持って何か希望を持って行こうと思っています。

二次的な症状の苦しみ

僕の場合、ひどい症状の時は、次から次から、手のひら、腋、足の裏から滴り落ちる(レベル3)汗で人の目を異常にきにしたりして相当、神経質になったり。本当は汗を気づかれ嫌がられているのでは?とやや被害妄想的な気持ちになったりマイナス思考になったりします。あと、僕だけに頻繁にある症状のかもしれませんが、汗で手足などが、言わば常に水浸した状態で気化熱で手足などが、異常に冷えて、強烈な冷え性で、熱が出たり、ひどい頭痛や身体中がブルブル震えたり、風邪気味状態が続いたりします。

そして過度のストレスから自立神経失調症(心身症も含む)や鬱状態に又は、深刻な悩みで、学校を中退、会社を退職される方も多いようです。僕の場合、仕事関係や人間関係のトラウマなんかに悩まされ続け今までの経緯もあり30歳を過ぎてしまった・・・。とゆう落胆。会社を辞めて通った専門学校卒業くらいから体調が著しく悪くなるのを感じてましたが、先の症状や過度ストレスや不安で心拍数が異常に高く通常で115〜138くらい(普通の人がジョギングをしてハァハァと呼吸している状態の心拍数が起きている間、常に異常に高い心拍数で心臓に負担が掛かかり、医療従事者の方にそれで、よく普通に生活できていたナァ?とまで言われました)運動すると200オーバーと危険な状態になります。今は、高い薬ですが、高血圧や狭心症や心筋梗塞や不整脈の薬のおかで、比較的体調も改善されています。でも、7月末に三十路になり、まだ決まらず、どころか、手の汗でちゃんと転職できるのか?とゆう焦りと今ま相当異常な心拍数で心臓のいろんな検査をした結果、異常無しで、心拍数まで変わってしまう程の手の汗と就職とのストレスとコンプレックスが原因だと診断されました。

そして、常に軽く手が震える症状があります。(コレは該当する方は、多いのでは?)これに該当する方は心配なさらないで、結構です。ある時期から急に震えると、これは大変な病気の可能性はありますが、新聞、雑誌を読んでいる手や新聞の端が軽くブルブルするのは、汗などから来るストレス(汗が出てなくても)などが、自立神経失調症の軽い症状で、又は生まれつき緊張(してなくても)して物を持つと、又は常に物を持ってなくても震える方があるとの医師からの返答がありました。

医療現場や社会の認知度

20軒?近くの病院や紹介状がないので、特別料金を支払って某超有名大学付属病院などに診察しましたが、「気のせい」「ハンカチで拭けばいいだけの話しじゃないの?」「自立神経失調症の多汗症の症状が出ているだけ」など、手掌多汗症はストレスや体温調節や緊張とか精神面とは一切関係のない病気なのに、専門家でも認知度が低い対応をされる場合があり、煮え切らない気持ちで病院を後にする事だらけでした。確かに、汗がでるとイライラから汗に拍車がかかるので、自立神経失調症での多汗症もまんざら、違うとも言い切れないかもしれませんが・・・。手掌多汗症はいったい、何科で診察してもらえればいいのでしょう?皆さんの多くは心療内科に皮膚科からまわされる事が多いようですが・・・。あと一般の病院では漢方薬は処方されないケースがありますが、ドゥなんでしょうか?

あと悔しい事に緊張やストレスが原因でないので、診察してもらっている時には全く汗が出なく、現状を理解してもらえないケースが非常に多いです。これも、医療現場での認知度の低さに影響しているのかもしてません。あと、腋の汗がひどい症状の方やそれを診察される方などは、いわゆる「わきが」と間違っておられるケースも多いようです。手掌多汗症の汗はエクリン腺から出る汗で、わきがの方はアポクリン腺で汗が出る場所と汗の質が全く違うのです。

治療法とこれから

治療法として、外用制汗剤(まぁ簡単に言えば塗り薬です。)塩化アルミニウム水溶液(通称は塩アル)オドレミン気軽に使えるテノール液などやイオントフォレーシスと(イオン導入)とは、微弱な電流を用いてイオン化した物質を人体に導入する方法です。この機器は皮膚科に置いている病院があります。業務用なので強力です。自宅で治療できるお気軽なドライオニックがあります。(微弱な電流を患部に流して、汗腺からの汗を抑える器具、なお日本には売ってません。)ETS交感神経手術(胸腔鏡下交感神経切除術)(内視鏡と電気メスを合わせたような小さな管を事前に肺をしぼませる、強制的に自然気胸の状態にして交感神経を切断する。)これは、汗を止めるというよりは、汗の発汗場所を換えると言ってもいいのではないでしょうか?だから、一部では代償性発汗(患部の汗が出なくなる代りに、汗自体を無くすのとは違うので、代りに身体のいろんな部分からの異常な発汗が新たに表れるが、予想は出来ない)と言って別に苦しみを共に生きていかなくてはならない人もいるようです。でも満足している方も多数おられるのですが、最終手段だと考えてください。相当の覚悟と医師からの説明とリスクとの理解が必要です。クリッピング手術はETC交感神経手術で切断する部位をクリップで止める手術です。しかしこの手術も代償性発汗が出る場合があり安易にしてはいけない手術です。これも相当な覚悟と医師の説明をこと細かく聞き理解する必要があります。あとボトックス注入は(注射)本来、美容整形の顔のしわを取る技法でした。毒性のないA型ボツリヌストキシン=ボトックスを細い針の注射器で、汗の出る場所に少量注射します。ボトックスは皮膚に注射することで汗を分泌する「エクリン腺」の働きをストップさせます。しかし、美容整形としての扱いになり保険が適応されません。しかも高額で何度も継続的にボトックス注入し続けないといけないので治療と言うよりその場しのぎ的な要素がつよいと考えています。

僕は以前、自然気胸を誤診で片肺がダメになる寸前まで、ほっておいて(自分の意志では無いですが・・・誤診なもんで)胸を25cmほど開く開胸手術をして、そして、一部肺を摘出して地獄の苦しみを味わっているので手術はもぅ、かんべん・・・です。本当にヤバかったらしいです。肺水しゅ(歌手の尾崎豊さんの死因)にもなってましたし・・・。しかも、故意に気胸状態にするなんて考えられません。僕は気胸が再発する恐れのある個所がいくつかあるので、とてもじゃないです。しかし、もし中学生時代にもどれるのなら、迷わず手術をするでしょうね。手術されて後悔されている方は、オフ会(HP『てのひらのひらの機嫌』の不定期に行われる)で苦労などは、直にお聞きしていますが、今とは違う何か活気に溢れた本来の自分の人生になっているかと想像出来るので・・・。今はテノール液を使用していますが、残念ながら僕には効果がないようです・・・。あと2000/8にアメリカに旅行に行ったのですが、大きいドラックストアや健康器具屋を何軒かまわったのですが、ドライオニックはありませんでした(まず、店員がそんなもの知らないって言ってました・・・)ドライオニックをオンラインで注文したので(2000/10/26)ドライオニックが届いて、ここに体験記と写真を載せる予定です。そして、問題になってるDC電源(電池)の対策法も掲載する予定なので、お楽しみに。体験記は(2000/11/末)になるかと思います。期待してくださいネ!

神経質だからこうなったのか?汗が凄いので神経質になったのか?分からないですが、汗のことを受け入れて仕事をちゃんとしている人もいる訳だし、自分の人生、汗のことで常にネガティブになるのは嫌だし、知らない人にとっては言い訳にしか聞こえないような事はしたくないって思いもあります。なかなか難しい事ですが、自分に言い聞かせてます。今では人に手を見せて告白したり、息が白くなるような寒い時期には手のひらから汗が蒸気のように立ち昇る湯気を見せて驚かしたりしてます、こんな事は汗の事を隠そうとしていた10代の頃では考えられないことですが、男のくせに何時もハンカチを握り締めてるのがカッコ悪いとか余り考えずに済むからです。だからと言って気分が楽になり緊張もほぐれ汗が引くこともないですが・・・。でも、汗のことを話さなかった方が良かったんじゃ・・・と話す度に後で後悔してしまいます。何時になったら悟りの境地に辿り着けるのでしょうか・・・?あと、HPを作っていて昔の事などを思い浮かべていたら、汗が滴り落ちるくらいの症状は減ったと感じてます。HP「てのひらの機嫌」でも高齢者で手掌多汗症の方のカキコは見たことがないです。まぁネットというメディアが高齢者まで、浸透していないからかも、知れませんが・・・。

手掌多汗症の苦しみは時には皮膚科の専門家の医者でさえ、理解されないことがあります。しかも、難病という訳ではない(例えば臓器移植が必要な病気やガンなど直接命に関る難病と言う意味)ので(本人にとっては重大ですが!)手掌多汗症は友人や家族にも相談できない理解されない、誤解を招いたりしがちです。病気、特に難病を克服した人が”頑張った””りっぱな人”的に言われがちですが、本人の努力もありますが、周りの理解や励まし医療の進歩などがあってこそです。だから、難しいですが、人に相談や打ち明けるのも大事かもしれません。

誤解されては困りますが、もぅ前向きに、開き直りで、この体質と共に生きていかなくては!と考えてます。何時もこんな考えでいられないですが、そう思うようにとしてます。そして、出来るだけオフ会に参加して、同じ手掌多汗症の方と話したりしてます。これは、本当に良い”心のリハビリ”になりますよ!なかなか、汗の体質を受け入れる、なんか”悟りの境地”には、まだまだ、30歳にして、転職や趣味など何かにつけて、付きまとう汗には、悩まされますが、お互いゆっくり、受け入れて何事にも前向きに出来るようにしていきましょう。

inserted by FC2 system